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犬がガムを踏んでしまった
皆さん、毎日のお散歩楽しんでいますか?
我が家の「ボルジャーノ」と「なちぐろ」はお散歩が大好きです。
飼い主の私も二人と一緒に行く毎日のお散歩が大好きです。
ですが
最近とっても悲しい事がありました。
室内飼いの我が家では、お散歩から帰って来てお家に入る前に
犬の足の裏をシャワーで洗って汚れを落としてから入るようにしているのですが
「なちぐろ」の足裏(肉球)にガムがベットリ張り付いている事に気がついたのです。
Oh…
はじめ見た時は何が足の裏に付いているのか、わからなかったのですが
甘ったるい桃の香りとネバネバする気持ちの悪い感触に
これはガムだとわかりました。
そしてそれは桃の味のガムなんだという事も…(味はどうでもいい!!
とにかく犬の足についたガムを取ろうと引っ張りますが
足裏の肉球の奥までガムがしっかり入り込んでしまい、毛に絡まりへばり付いてしまったガムを手で引っ張っても中々上手に取る事が出来ません。
ネバネバするガムの感触が非常に不快で気持ちが悪く、とても悲しい気持ちになってしまいます(涙
実際に「なちぐろ」が謝って来た訳でありませんが
私が悲しそうに足の裏についてしまったガムを取ろうと悪戦苦闘している様に
「なちぐろ」は何だか申し訳なさそうにしています。
しかし、ガムを踏んでしまった「なちぐろ」が本当に悪いのでしょうか?
否
断じてハッキリ言い切ります「なちぐろ」は一切悪くありません。
「なちぐろ」はいつも通りお散歩を楽しんでお家に帰って来ただけなのです。
悪いのは「なちぐろ」では無くガムをポイ捨てした人です。
「なちぐろ」よ、君が謝る事は一切無いんだよ
君はこれからも天真爛漫に私達と一緒に散歩を楽しんでほしいんだ。
私も悲しみながら足の裏についてしまったガムを闇雲にひっぱる方法は辞めて
一旦冷静になり犬の足についてしまったガムを取る方法を調べてから
再度ガムと戦う決意を決めました。
めそめそ悲しむのはもう辞めだ!
犬の足についたガムは私が微塵の欠片も残さず全部綺麗に取り除いてやる!
っという事で私が犬の足に付いたガムを綺麗に取り除くまでのガムとの戦いの記録をここに記します。
へばり付いてしまったネバネバのガムは闇雲に引っ張って取るよりも
綺麗に取り除く方法はあります!
犬の足にへばり付いたガムを氷で冷やして固めて取る
ガムの主成分である植物性樹脂には温めると柔らかくなり
冷やすと硬くなり固まる性質があります。
ガムを噛んでいる時に冷たい飲み物を口に入れれば、ガムが硬くなる現象を経験した事はありませんか?
今回はその性質を利用して、まずは外側についたガムを取り除いて行きます。
コールドスプレーやパーツクリナー等のケミカル類で冷やす方法もありますが
犬が足に付いたケミカル類を舐めてしまうのはよろしく無いので
安全で尚且つ何処の家庭でも簡単に手に入る氷を使って冷やします。
ガムを氷で冷やすと粘着性と柔軟性が無くなりカチコチに固まり犬の足に付いたガムも安全かつ飛躍的に取り除きやすくなります。
まずは表面に見える大きな部分を取り除きましょう。
この時、犬の足に付いた全部のガムを無理やり取り切る必要はありません。
肉球の奥に入ってしまったガムや犬の毛に絡まってしまったガムまで氷で冷やして取り除くのは難しいので
あくまで表面にある取れるガムを取り除く為に行います。
へばり付いたガムはアイスパワーで固めて取る!
犬の足についたガムは油で取る
表面に見えるガムの大部分は氷で冷やして取る事が出来ても
肉球の奥に入ってしまったガムや、毛に絡まったガムを取り除くのは、冷やして固めて取る方法だけでは上手く取り切る事は出来ません。
ここからは油の出番です。
ガムを噛んでいる時に冷たい飲み物を飲むとガムが硬くなってしまうように
ガムを噛んでいる時に、チョコレートやポテトチップス等の油分が多い食べ物を同時に食べると、ガムが口の中でバラバラに分解されて行きます。
私はガムとチョコレートやガムとポテトチップスを同時に食べた事はありませんが
調べてみると経験された事がある人は結構いるようですよ…
(なんちゅう食べ方しとるんやと思ったら、あくまで子供の時の経験のようです)
話が少しづれてしまったので戻します。
ガムは油で溶けるという性質を利用して、毛に絡まったガムや肉球の奥に入ったガムを溶かしてとります。
使う油は基本的に犬が舐めても大丈夫な食用の油なら何でも大丈夫ですが
ゴマ油やエクストラバージンオイルやバター等の香りが強めの油はなるべく避けた方が無難です
(香りが強い油は、美味しそうな香りに犬が反応して溶かしている間もペロペロしてしまう為)
犬の足に付いたガムを取り除くのに一番良いのは、味も匂いも少ないサラダ油を使うのがベストです。
ティッシュやコットンに油を含ませて張り付いたガムに塗り込む方法も良いですが
私は容器に油を注ぎその中にガムが付いた犬の足を漬け込み、揉み洗いと漬け込みを数回繰り返すと、肉球の奥に付いたガムや毛に絡まったガムも見事に取り除く事に成功しました!!
ついに私は犬の足に付いたガムを綺麗に全て取り除く事に成功したのです。
大・勝・利!
ガムとの戦いにガムの性質を利用する事で完全勝利を収めたのである。
~完~
犬の足に付いたガムは見事に綺麗に取れましたが、今度は「なちぐろ」の足が油まみれでヌルヌルになってしまいました…
でも大丈夫!
油まみれでヌルヌルになった足を洗うには
ふだん台所で使っているキッチン用洗剤を使って洗えば、ヌルヌルの油まみれの犬の足も綺麗に洗う事が出来ますよ。
デリケートなワンちゃんや敏感肌なワンちゃんは、食器用洗剤で洗った後に再度
いつも使っているシャンプーで洗う事をおススメします。
油が残っているとワンちゃんが何時までも足を気にしてペロペロ舐めるようになってしまいますよ
最後まで手を抜かずガムとの戦いに完全勝利を目指しましょうね。
ちなみに我が家で使っている犬用シャンプーはペット用抗ダニ・保湿高級シャンプー プロポリス・ワンを使っています。
シャンプーをプロポリスワンに変えてから毛艶がとっても綺麗になりました。
犬の足に付いたガムをチョコレートで取るのは辞めましょう
犬の足に付いたガムの取り方で調べていると、チョコレートを塗って取れと書いてあるサイトがあったのですが…
チョコレートは犬が食べると危険な食べ物ですので絶対にやめましょう。
犬は足に異物がついた場合、ペロペロ舐める習性があります。
犬の足についたガムを取るためにチョコレートを使用すると犬が足についたチョコレートを舐めてしまいます。
犬がチョコレートを食べてしまうと中毒症状を引き起こす危険性があるので注意して下さい。
チョコレートに含まれるカカオの苦み成分「テオブロミン」を肝臓で分解する能力が人に比べて犬にはあまり無い事が知られています。
中毒症状を起こすと
- 嘔吐
- 下痢
- 失禁
- 動悸
- 神経過敏
- 興奮
- 心臓の障害
- 昏睡
- 麻痺
など、最悪の場合、死に至ったケースもあるので注意が必要です。
犬の体重1キロにつき100mgのテオブロミンが中毒を起こすラインと言われていますが、これには個体差が有ります。
沢山食べても何の症状も無い犬もいれば、もっと少量で中毒になってしまった犬もいるので目安にしない方が良いでしょう。
日本で販売されている一般的なミルクチョコレート100gあたり約250mgのテオブロミンが含まれています。(高カカオチョコの場合はもっと多くなります。)
犬の足に付いたチョコレートを犬が舐めた程度で、直ちに中毒症状が現れる量では無いかもしれませんが
わざわざ犬にとって危険性の有るチョコレートを使用する必要はありません。
犬の足についたガムを取る方法は犬の安全に考慮した方法を選んであげて下さいね。
ガムがついた時のまとめ
犬の足にガムが付いてしまった場合は、無理やり引っ張って取るよりも
ガムの性質を利用すれば簡単に綺麗に取り除く事が出来ます。
まずは氷で冷やしガムを硬くして取れる範囲のガムを取ろう
(全部取り切れなくても大丈夫です、とれる範囲だけで大丈夫です。)
取り切れなかったガムはサラダ油で溶かしながら取り除こう
(残ったガムは油で溶かしながら全部取り除こう)
サラダ油は食器洗い洗剤で洗い流そう
(最後に普段使ってる犬用シャンプーで仕上げてあげましょう)
私達、人間の髪にガムが付いてしまった場合や靴の裏にガムが付いてしまった場合も
この方法で綺麗にガムを取る事が出来ますよ。
ただし服についたガムを取る場合はサラダ油を使うと服に油汚れが出来たり、シミになる事があるのでエタノールやベンジンを使用するといいですよ。
そして飼い主さんにはくれぐれも注意しておいて欲しい事があります。
キシリトールは犬猫にとってとても危険な甘味料です。キシリトール入りのガム、グミ、飴、ケーキなどの食べ物がありますが、犬猫は少量でも低血糖や肝障害を起こし、死亡することもあります。歯磨き粉やうがい薬なども入っていることがあります。確認しておきましょう。誤食したときはすぐに病院へ。
— 藤井動物病院 (@FujiiACC) 2019年4月8日
普段の生活でもキシリトール入りのガムやお菓子ハミガキ粉等、犬の手に届かない場所で保管する事が大事ですが
もしも、お散歩やおでかけ中に犬がガムを踏んだ時にはいち早く気づいてあげて
しっかり犬の足からガムを取り除いてあげて下さい。
犬の足にガムがくっついている事に気が付かないままでいると
犬が自分でガムを取ろうとしてキシリトール入りのガムを食べてしまう可能性があります。
キシリトールは犬にとって少量でも非常に危険だとされています。
犬の事を人間社会に潜む危険物から守ってあげる事が出来るのは飼い主さんだけですよ。
そして最後に私が声を大にして言いたい事は
ガムをポイ捨てするのは絶対に辞めてください。
貴方が吐き捨てたガムに悲しい思いをさせられる人や危険にさらされるワンちゃんやネコちゃんがいる事を理解して下さい。